めだか生まれる すこやか《院長の独り言》|おおはらクリニック

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福岡市南区大橋の内科・循環器内科クリニック
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めだか生まれる すこやか《院長の独り言》

めだか生まれる すこやか《院長の独り言》

めだか生まれる

自宅のスイレン鉢の水草にめだかが卵を産んでいます、と職員が掃除中に見つけて来た。ペットボトルに移して観察すると、直径1mmほどの透明の卵が水草の根っこに頼りなくくっついている。こんなものに生命が宿っているのか。半信半疑だったが辛抱していると、2週間ほどで中に目玉のようなものが見えてきた。
そしてある日、小さな目玉が泳いでいる! 小さな目玉にいきなり1mmほどの尻尾が生えて、活発に泳ぎ回る。一匹生まれると後は次々と卵がかえり、あっという間に20匹ほどになった。このままスイレン鉢に返すと親に食べられてしまうので、金魚鉢を買ってきて育てることにした。

見ているとめだかにもそれぞれ性格があるらしく、いつもえさを横取りされたり、追っかけられていじめられるものがいる。人間のやることと少しも変わらない。めだかをじっと眺めていると、座禅でも組んで瞑想しているような心地よさがあって心が癒やされる。そのうちに人間がすることなんて、めだかと同じかそれより悪い事しかしていない様な気がしてきた。

しだいに成長に差が出て、ある日一匹が底に沈んでおり、死亡が確認された。医者の立場として、これはイカンと思い、大きいのと小さいのに水槽を分けた。小さいグループにはさらに小さくて、ヘロヘロと泳いでいるのがおり、これも一匹だけ隔離した。自然の摂理には反するかもしれないが、この小さな美しい体に見えないほど小さな心臓が拍動しているかと思うと神秘的で、もったいなくて見捨てられない。
しばらくは、めだかの健やかな成長を見守りたい。

おおはらクリニック   大原 元太

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