鼻と目ズビズビの季節 すこやか《院長の独り言》|おおはらクリニック

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鼻と目ズビズビの季節 すこやか《院長の独り言》

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鼻と目ズビズビの季節

病気と健康の境目 (14) 鼻と目ズビズビの季節


 つらい花粉症の季節ですね。アトピー性皮膚炎や気管支喘息などとともにアレルギー性疾患の一種ですが、そもそもアレルギーっていったい何でしょうか。
 人間の体には「自己」と「非自己」を厳密に区別して排除する能力が備わっています。体内に侵入してきた病原体などの非自己を排除して体を守る、免疫というシステムです。この非自己を区別する能力は個人のレベルで現れ、他人の臓器を移植して起こる拒絶反応もこの免疫応答の一種で、いくつかの型があります。

 免疫は過去に出会った「異物」を記憶することも出来ます。次に同じ病原体に出会ったとき迅速に対応でき、被害を少なくします。ところが記憶する「異物」が病原体に限りません。これが花粉や食物やハウスダストなどであれば厄介な「病気」という事になってしまいます。
 免疫が異物を記憶することを「感作(かんさ)」と言います。きっかけがはっきりしない事も沢山あります。今のところ感作を簡単に消す方法はありません。減感作療法といって、時間をかけて慣らしていく治療法はありますが、まずは原因物質に触れないことです。また、異物を受ける人体側に過敏な免疫反応があれば、これを鎮静する投薬を行います。

 以前はアレルギー性疾患の患者さんはそれほど多くなかったと思います。杉に囲まれた山の中で生活している人には花粉症の人は少ないそうです。都会の生活環境、大気汚染、添加物を含んだ食物、清潔すぎる生活習慣などにアレルギー性疾患が増えた原因がありそうです。自然の懐は深い。まだまだ人間は大自然の手の内でもてあそばれています。

            おおはらクリニック   大原 元太

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